作り手と買い手の情熱が出会う場所 デザフェスvol.62現地レポ
アートとモノづくりの祭典「デザインフェスタvol.62」が、2025年11月15日・16日の2日間、東京ビッグサイト西・南館で開催されました。両日10時から18時まで、各日約6,500ものブースが集結。ふだんSNS越しに見ていた作品や、見たことのない完成を直接目にし、触れられる特別なお祭り。自分の“好き”をかたちにした作家たちが、少しの緊張と大きな期待を胸に立っています。創造のエネルギーであふれる会場の空気を、ある・みるメディアがレポートします。
デザフェスって?
デザフェス(デザインフェスタ)は、アジア最大級のアートイベント。
世界中の約6,500組のアーティストが参加し、明るいブースや光を活かした暗いブースでの展示・即売を楽しめるほか、作家と一緒に制作できるワークショップ、巨大キャンバスでのライブペイント、ステージでのショーやパフォーマンスなど、多彩な表現が集結。限定フードも味わえ、会場全体が“好きなこと”を自由に発信できる個性あふれる空間となっています。
取材に訪れたのは2日間の開催の初日。開場して30分も経たない内に入場出来たのですが既にかなりの賑わい!

デザインフェスタで見られるものの見どころのひとつは、なんといってもライブペイント。ほかのアートイベントでも見られるものではありますが、これだけの出展者が描いている瞬間を一度に見られるのはデザインフェスタならでは。
■中尾 仁士
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とても心惹かれた出展でした。
来場者から募ったスキを100人分集めて2日間かけて1枚の絵にまとめる「偏愛百景」。通りがかる人はつい立ち止まり、一緒に来た誰かと「私もこれスキ!」「○○がスキなのわかる~」と話していました。スキを共有するアートは、デザフェスの持つ懐の深さにも通じているように感じました。



(個人的に来場した2日目にも見に行かせてもらいました。すごく良かった)
筆者も応募、描いていただきました!


編み物や縫製品はもちろん、木工や陶芸、ガラス作品を扱うハンドメイド作家のブースも豊富で、それぞれある程度エリアが固まっているので特定のジャンルのブースを周りたい場合はお目当てのブースのNo.だけでなく、ジャンルごとのエリアもチェックしましょう。
■.Olive
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樹齢200年から500年のオリーブの樹を材料にしたエシカルな木工品。天然の抗菌作用でカビ難く、高密度で非常に硬い一枚板を無塗装で使用しています。


■YURIKO
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陶製のかわいらしい動物の箸置きが並ぶ。箸置きの動物たちは表情豊かでとてもいきいきとしていて、どの子をお迎えするか悩んでしまいます。丁寧に包まれた餃子の箸置きも焼き目がきれいに入っていて思わず口に運びたくなります。


■Canvas item
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「身につけるアート」をコンセプトに、キャンバスにアクリル絵具で着色、コーティングを施したアクセサリーを制作。
絵具の色味と筆跡を感じるデザインは抽象画のような美しさがあり、白一色のデザインはキャンバスの風合いをストレートに伝わります。


2025年に開催した大きなイベントと言えば、大阪・関西万博。
筆者も個人的に足を運んだ思い出深いイベントをふと思い出したブースがこちら。
■あみあみ工房 oliver
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国旗を模した手編みのたわしがずらっと並ぶ背景は、夢洲駅から万博会場まで掲げられた各国の国旗の様子を髣髴とさせます。手編みの国旗のかるたまで。
一緒に販売している編みぐるみの動物たちもかわいい。



ある・みるメディアでも過去に取り上げた「推し活」をテーマにしたアイテムも未だ根強い印象です。
■momoNUI
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推しのキャラクターを模したぬいぐるみ、「ぬい」の衣装の販売。試着用の衣装も用意されているので、お手持ちのぬいちゃんのサイズに合うか確認が出来、とても親切。シックでカッコいいデザインやふわふわでかわいい動物の耳付きケープまでサイズも豊富でした。



■TO THE THEATER
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推し活の中でも舞台にフォーカスした、推し活に便利なアイテムが揃うブース。
チケットケースや遠征や通勤通学でも使えるICカードステッカー、願わずにいられない良席祈願のお守り風メッセージカード等を販売しています。



イラストを使ったグッズのブースも。
■まずるやさん
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犬や猫の目の下から鼻先、口にかけての顔の前方部分を指す用語「マズル」。ワンちゃんのマズルにフィーチャーしたポップアートは、犬好きのみなさん必見。シンプルでインテリアにも合わせやすく、愛らしい彩を添えてくれるアート作品です。


■micophy(みこ)
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ティータイムのシーンによく似合う、繊細なタッチで描かれたクッキー缶のイラストを使ったアイテムを展開。ティーポットとティーパックをモチーフにしたキーホルダーもキュンとくる、甘くてガーリーなブースでした。


デザイン“フェスタ”、お祭りに欠かせないフードも充実。
今回もメインのフードエリアは西館4階屋外と西館1階の屋内。この日は気持ちのいい秋晴れで屋外のフードエリアを楽しむ方も多い印象でした。筆者は屋内でよもだカレーをいただきました。



西館1階のフードエリアはワークショップエリアに隣接。
30のブースでアートやハンドメイドを体感することが出来ます。

デザインフェスタならではのポイントはもうひとつ。西館4階の“暗いエリア”。エリアの照明を落とすことでまるで夜市のような雰囲気になる、少し雰囲気の異なるエリアです。

■癒月~izuki~
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お花にぽっと柔らかな灯りが灯る、優しい光のインテリアライト。灯りを内包した額装されたお花が並ぶ様子は不思議なお花屋さんのようで、ファンタジーの世界に迷い込んだ気分に。


ハンドメイド作品の出展者やブース紹介は記事を分けて紹介いたしますので、そちらもぜひお楽しみに。
さいごに
次回の「デザインフェスタ vol.63」は、2026年5月23日(土)・24日(日)10:00〜18:00、東京ビッグサイト 西&南館で開催!今回と同じく約6,500ブースが集まる、ワクワクが詰まった2日間です。
作るのが好きなら、プロとかキャリアとか関係なし。あなたの「好き」をまるっと出せる場所。
作品を手に取ってもらえたり、直接「いいね」が飛んできたり…そんな特別な体験、ぜひ一緒に楽しみましょう!
design festa公式WEBページ https://designfesta.com/

